オススメの小説紹介#6

みなさんこんにちは!岩ちょこです。

 大学のレポートの関係で前の記事から少し期間が空きましたが引き続きブログを書いていこうと思うので今後ともご愛顧のほどよろしくお願いします。
 今回の記事はオススメの小説紹介第6弾です。この連載は行けるところまで続けていこうと思うので、
当分の目標は「オススメできる小説を100冊読む」でいきましょうかね。

オススメする小説

よるのばけもの
著者: 住野よる
レーベル: 双葉文庫
ジャンル: 恋愛のない青春小説

よるのばけもの (双葉文庫)

よるのばけもの (双葉文庫)


オススメ理由

 この作品の著者は住野よるさんで、今作品が3作目だそうです。少し前に僕の通っている大学でも住野よるさんのデビュー作品である『君の膵臓をたべたい』が平積みされていました!僕はまだ『君の膵臓をたべたい』を読んでないのですが、この作品の空気感がすごい好みなので、古本屋を数件回って見つけられたらいいなと考えながら記事を書いています。(笑)

 この小説を要約すると、いじめられている少女と夜の間だけばけものになれる主人公が、ある日の夜の学校でばけものになった主人公が偶然少女に目撃されてしまうところから始まる。その少女はそのばけものの正体を知り明日の夜も来てくれないかという。自分が化け物であることをバレたくなかった主人公は少女の要求をのみ、毎晩学校に行くようになる。その日々を送るうちに、主人公の心の中の少女像といじめられている少女とのギャップを知るうちに主人公の心情が変化していく……。そんな物語です。

 クラスという集団の中での主人公がどのような心情で、どのような行動をとったのかやどんな行動をしそうになったのかという葛藤を詳細に記述されていて、想像しやすく書かれている文章だなと感じました。クラスの人たちの彼女に対する嫌悪感などが非常にリアルな描写で書かれていて、主人公の心的変化の要因などが文章から想起できる点が非常に好印象でした。
 ただ1つ個人的に残念な点を挙げるならば、主人公がどうしてばけものになったのかという根拠がほとんど書かれていない点です。タイトルにも入っている単語なので、個人的にはしっかり記述した方が良い作品になったのかなと思いました。(そこの理由は自由解釈にしたかったのかな?とも考えられますが……)
 ちなみに自分は少女の孤独感や願いから主人公がばけものになれるようになって、運命的に引き寄せられたのかなと勝手に解釈しています。
 
 この作品はクラス全体が特定の一人をいじめの標的にしていて、その傍観的な立場にいる主人公の心情が変化するお話なので、非常に過激(陰湿ないじめのよう)なところもあります。それなので扱う内容自体は軽いものではないです。いじめを傍観している立場から一歩踏み出して庇いにいくのって本当に勇気のいることなんですよ。

 話が逸れてとんでもない方向に向かいそうなのでこの本の中の好きな表現を引用して今回の記事を終わります。

人間の姿の僕と、化け物の僕、どっちが本物か。

この一文は外せないです。ただネタバレのど真ん中なので詳しくは触れれません。気になって夜も10時間しか寝れなくて、ご飯も3食しか食べれない人は是非読んでみてください!!

最後まで見ていただきありがとうございます。また別の記事でお会いできることを祈っております。



iwachoco.hatenadiary.com
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